目次
はじめに ー 必ず聞かれる質問
外資系企業に就職・転職したいと思ったら、まずこの記事を読んでみてください。これらの質問に対する答えがある人はすでにキャリアで成功している人だと思います。この記事で紹介する質問は就職・転職に際して必ず準備すべき質問です。
面接は人生の中で最も緊張する経験のひとつです。事前に備えておくことで、いざその日が来ても慌てずに対応することができます。この記事では、面接でよく聞かれる典型的な質問と、それに効果的に答えるためのヒントをご紹介します。
11個の頻出質問を紹介しています。目次を利用ながら、興味のある質問を見ていってください。画面右下の矢印アイコンで各記事から目次に戻ってこれます。
質問と具体例を順次追加していきますので、ブックマークがおすすめです。
Q: あなたのことを教えてください。
Q: Tell me about yourself.
これは、面接の冒頭でよく聞かれる質問です。最初に好印象と与えるための3つのポイントをご紹介します。
ジョブ・ディスクリプション(求人票)を使って準備する
ジョブ・ディスクリプション(あるいは求人票)は、公開されているカンニングペーパーだと思ってください。相手が求めているものに対して自分の強みをアピールしながら、自分をどう表現するかを考えてみましょう。会社は問題を解決できる人を求めているのか、顧客に対応できる人を求めているのか。必要とされている資質によっても、回答方法は変わってくるはずです。
ポジションに合わせてストーリーで話す
もし可能であれば、個性を表現するため過去のストーリーからなぜこのポジションに応募しているかを話してみましょう。例えば、あなたが小売業界を志向したのは、両親がスーパーを経営していたからだとか。自分の話を仕事に結びつけて、短く、真実味のあるものにしましょう。
簡潔に、正直に、そして次につなげる
この質問は、もっているすべての資質、資格、経歴を時間をかけて説明することを求めているわけではありません。 面接官は、自分のことについて端的に説明し、コミュニケーションがうまくとれる人物かどうかを見ています。要点を簡潔に、正直に、そして面接官があなた自信に興味を持ってもらいながら、次の質問に繋がるような説明を心がけましょう。
回答のヒント
- 英文履歴書のポイント(サマリー)を2分ほどで説明すると考える
- エレベータートークの記事を参照(コチラ)
- あなたの才能やスキルを紹介するストーリーがあれば共有する
- 今の仕事を始めたきっかけについて言及する
- 会社があなたを雇うべき理由を説明していると考える
- 自己PRではないので、延々と話し続けない
- 自己紹介をしてください、の場合にも使える
- 自己PRを依頼されたら、5分ほど職務経歴書の内容に沿って説明する
Q: あなたの強みは何ですか?
Q: What is your strength?
この質問に答えるときには、傲慢な態度や自慢話ではなく、謙虚な印象を与えたいものです。相手に伝えるためのポイントを3つ紹介します。
関連する経験を話す
営業職を志望する場合は、自分のソリューションでお客様の問題解決を手助けした時の話をしてみましょう。
具体的に説明する
年間の数字の何%を達成するのに役立った取引を成立させた時のことを伝えましょう。そういった事実を共有することで、自分がどれだけ効果的なことをしてきたのかをイメージしてもらうことができます。
総合的なスキルをアピール
例えば、効果的なコミュニケーションができるといったソフト・スキルに関するエピソードと、職務記述書で求められているようなテクニカル・スキルあるいはハード・スキルに関するエピソードを織り交ぜて説明します。
回答のヒント
-
- すでに履歴書に記載されているスキルや実績などを中心に話す
- ポジションが必要としているテクニカル(ハード)スキルにフォーカス
- 学位(またはその他の学歴)の取得
- 資格(語学の資格、宅建、税理士、簿記)
- コンピューター言語やスキル(Python、HTML、AWS)
- オフィス・PCスキル(ワード、エクセル、アクセス)
- 外国語能力
- ポジションが必要とするソフト・スキルにフォーカス
- Interpersonal skills
- Leadership
- Project management
- Problem solving
- Critical thinking
- Team building
- Adaptability
- Perseverance
- Communication skills
具体例
チームマネジャー:私の一番の強みは、一緒に働く人たちのことを本当に大切に思っていることだと思います。私の仕事は、私にとって単なる「仕事」ではなく、チームの一員として必要に応じてお互いに助け合うことです。だからこそ、私は常に相手が必要としている以上のことを提供したいと思っています。もし私がチームの力になれなければ、他社に移ってしまうかもしれませんし、そうなって欲しくないのです。毎週必ずチームミーティングでは、チームとして助け合えるポイントについてブレインストーミングを行い、そこででたアイデアについては、私が責任を持って最後まで何らかのアクションが取られるようにしています。その結果、私のチームの仕事満足度は向上し、以前の離職率は年換算30%ほどであったものが、いまではほゼロの状態が続いています。
プロジェクト・マネジャー:私はプロジェクトを管理するのが得意で、これは私の強みのひとつです。これまで、会計、オペレーション、リテール・マーケティング、金融機関など、さまざまなポジションや業界でプロジェクト管理を行ってきました。
最近のプロジェクトでは、3ヶ月後にローンチする新製品を担当するチームのプロジェクト・マネージャーとして、新製品発表までのロードマップを作成し、すべての資料をまとめ、業務全体をコーディネートしました。
時間をうまく管理し、厳しい期限で仕事をし、関係者をまとめることができた結果、その製品は大きな成功を収めることができました。
Q: あなたの弱点は何ですか?
Q: What is your weakness?
弱みを話すと採用されないのではないか?とあまりに保守的になり、弱みはありませんなどと話すと正直な人ではないと捉えられます。人は必ず弱みを持っており、その弱みを克服するため努力した(している)人であることを知りたいのです。難しい質問に感じられるかもしれませんが、逆にアピールできるチャンスなのです。3つの答え方のポイントを紹介します。
謙虚であること
採用する側は、あなたが謙虚に自分を見つめて成長できる人かどうかを判断しようとしています。率直に努力するポイントを見つけて話すことができれば、相手はあなたが謙虚で誠実な人だと思ってくれるでしょう。
ポジションに強く関連しない弱みを選ぶ
例えば、オペレーション・マネジャーのポジションに応募する場合、創造性(クリエィティブ)を自分の弱みとして話せば、仮に創造性が欠如していたとしても、それが原因であなたを不採用にすることはないでしょう。
弱みとどう向き合っているか
選んだ弱みにどう向き合ってきたかという戦略を話しましょう。例えば、製品のスペックを覚えるのが苦手で、それを乗り越えるために、製品情報をまとめたノートを整備して顧客の前でもすぐに取り出せるようにしている、その結果、逆にどんな製品のことでも知っているというお褒めの言葉を顧客からもらうようになった、など。面接官は、あなたが弱みに向き合い、解決方法を模索し、対処できる人かどうかを見ています。
具体例
新商品のブレインストーミング会議のメンバーとして呼ばれた時のことですが、新しいアイデアにワクワクするあまり、ついつい自分から進んでやりすぎてしまうことがあり、気が散って仕事がきちんと進まなかったり、締め切りに間に合わなかったりすることがありました。これは私の新しいものにチャレンジする気持ちが強いことと、チームと議論して物事を考えることが好きな性格が原因だと気が付きました。反省した結果、ブレインストーミングのミーティングでは、活発に議論には参加しますが、引き受ける課題は必ず1つだけにしました。1つのことにフォーカスした結果、アウトプットの質も高まり、私の報告がチームで一番早く出るようになりました。別のメンバーからも意見を求められることが多くなり、空いた時間で他のメンバーを手伝うこともできて、チームからの信頼性も高まったように思います。
Q: なぜあなたを雇う必要がありますか?
Q: Why should we hire you?
採用側が上から目線の質問に聞こえますが、仮に出された場合、候補者としては緊張する質問ですので、事前に準備をしておきましょう。この質問にうまく答えるためのポイントを3つ紹介します。
本音で話す
何かを語るときには、何を語るかと同じくらい、どのように語るかが重要です。自分のストーリーを話す際には、自身が体験から溢れ出すようなストーリーであれば、面接官もあなたの話に入り込みやすいし、説得力が増します。
募集ポジションとマッチ
会社のミッションやビジョン、業務の進め方を知っていること、そして自分がそれにいかにマッチしているかを話して、会社が選ぶベストな候補者であるということをアピールしましょう。
3〜4の資質を選ぶ
あなたがこの仕事に適している理由を相手に理解してもらうために、あなたが持っている資質、資格、あるいは経験を3〜4つ選んで準備します。
構成のヒント
-
- まずは、あなたが持っている3〜4の資質から始めましょう。
- 自己中心的な印象を与えないように、結果や資格、経験などから引用します。
- 簡潔にまとめ、相手からの質問を受けるようにします。
Q: なぜこの会社で働きたいのですか?
Q: Why do you want to work here?
必ず持っていなければならない答えなのに、この質問に正しく答えられる人は少ないでしょう。この機会にしっかりとした理由を準備しておきましょう。3つのポイントについて説明します。
相手の立場で考える
なぜこの会社で働きたいのですか?と聞かれたため、自分の中にある答えを探しに行っていませんか?もう一度、ジョブ・ディスクリプションに立ち戻りましょう。相手が必要としている資質や資格はなんでしょうか?まずは自分がそうした資質や資格を持っていることを示して、そうした資質や資格を会社やチームのために活かしたいから御社で働きたい、という説明にします。
あなたができることを提示する
もしあなたがマーケティングのスキルを持っていて、外資系ヘルスケア会社の・セールス担当の面接を受けているのであれば、この仕事ではあなたの専門的なスキルと医療に対する情熱を融合させることができると提案することができます。
もっともらしいストーリーで話す
自分の実家が小売店だったので、ITマーケティングの会社で小売店がITの力で売上に貢献できるようにしたい、自分の父親が税理士であったので、節税効果の高い不動産スキームの開発をするために不動産会社で働きたかった、大学のゼミで行動心理学に基づく消費者アンケートを行った経験から、オンラインで購買傾向を把握する御社でデータ・マイニングの仕事がしたい、など、自分の印象に残る経験から初めて、この会社で働きたい動機を説明できれば説得力は増します。
構成のヒント
-
- まずは相手(会社や募集ポジション)から考える
- 会社や募集ポジションについて、調べた理解を共有する
- もっともらしいストーリーで経験から動機を説明する
具体例
私が応募するきっかけとなったのは、まず御社のサービスに対する姿勢です。私は家を買った頃から御社の火災保険にお世話になっています。昨年の台風で屋根が破損したのですが、その際に御社のカスタマーサービス担当者がとても気遣ってくれて、迅速に対応してくれたことに感銘を受けました。また、今度の合併にも期待しています。この合併が保険業界において、御社を際立たせることになると確信しています。私は、2つの会社を統合するプロセスをぜひお手伝いしたいと思っています。3年前に合併をサポートした経験から、そのプロセスがいかに複雑でストレスの多いものであるかを知っています。最後に、私がこの仕事に応募したのは、金融サービスの経験を広げる機会だと考えたからです。規制されている業界を理解している私にとって、これは自然なことだと思います。
Q: なぜ今の仕事を辞めたいのですか?
Q: Why do you want to leave your current company?
あなたは何かから逃げているのか、それとも何かに向かって走っているのか?あなたの人柄や方向性を確認するテストなのです。この質問を受けた場合の3つのポイントについてお話します。
常に肯定的(ポジティブ)に答える
採用担当者は、あなたの人柄や態度を見ています。現在努めている会社、仕事、上司の悪口はNGです。常にポジティブに答えなければなりません。
このポジションがより可能性を高める
その会社やポジションについて知っていること、調べたことを相手に伝えて、現在もできるベストのことを実行しているが、このポジションで働くことによってより可能性が高まる、やりたいことが実行できる、将来のキャリアプランにつながることを説明します。
自分のキャリアにフォーカスする
あなたは、後ろ向きではなく、前を向いている人だと思われるように、次の仕事で何を得たいかという観点から、転職したい理由を説明しましょう。
構成のヒント
-
- 過去、あるいは現在の職場や上司についてネガティブに語らないようにしましょう。採用する側は、文句を言う人と一緒に働きたいと思いません。
- 過去にうまくいかなかったことがあっても寛容になる。
- あなたが改善のために取り組んでいるということを伝えてください。
Q: なぜあなたの経歴にギャップがあるか説明してください。
Q: Can you explain why there is a gap in your experience?
たとえ正当な理由があったとしても、多くの人はこの質問に神経質になります。あなたが面接に呼ばれているということは、ギャップによってあなたを判断した訳ではありません。この質問にうまく答えるポイントを3つお伝えします。
休みのメリットをアピールする
家族のために退職しても、あるいは解雇されても、その時に得た良いことを話題にしましょう。ギャップの間に得た有用なスキルをアピールする機会でもあります。
正直に伝える
嘘をつくよりは真実を話しましょう。ほとんどの場合、ギャップがあってもそれ自体ネガティブに捉えられることはありません。産休、病気、業務縮小による会社都合の退職、勉学のための自己都合退社など、合理的な理由があれば納得してもらえます。
自信を持って話す
例えば、仕事を休んでいたとしても、恥ずかしい、申し訳ない、恥ずかしいという態度は避けましょう。面接官はそれに気づくでしょう。より冷静に、簡潔に、そして自信を持って、受け答えをすることで、面接官により安心してもらえるはずです。
回答のヒント
-
- ギャップについて聞かれることを想定し、それに備えておく。
- 正直に、そして戦略的に答えてください。
- 自信を持って、簡潔に。
- その時に生まれた良いものに光を当てる。
Q: 希望の年収額は?
Q: What are your salary expectations?
必ず聞かれる質問なので、答え方のヒントを3つ紹介します。
給料は範囲で示す
採用・不採用の決定に直接関係がないHR(人事)がこの質問をする場合、会社規定の予算内かをみている場合が多い。きちっとした会社になる程、ある程度レンジが決まっており、よっぽどのことがなければレンジを大きく超える給与は提示できません。まずは、現職の給与水準を正直に伝えます。この質問がでた場合、最初から具体的な数字を提示するのではなく、ある程度のレンジを伝えましょう。もし、相手に現給与が想定ポジションの給与レンジから高すぎると思われている場合、自信を持って、お金じゃなく仕事のやりがいやキャリアが大事だということを説明しましょう。給与の交渉は、面接に合格してからもう一度チャンスがあります。
類似ポジションの給与水準を調査する
妥当なところからスタートしましょう。類似する求人はたくさん求人サイトで見つかります。他の企業が類似のポジションにどのくらいの給料を支払っているかを調べ、リサーチの結果及び現職の給与を元に話してみましょう。そうすれば、単なる思いつきで話しているのではなく、マーケットと現職の給与に基づいて話しているという客観的な印象を与えることができます。
入社ボーナスという手もある
現職の給与とオファーされた給与のギャップが高すぎる場合、入社ボーナスという形で調整できないか交渉してみよう。ストック・オプションなどもよく調整に使われます。もし、あなたが面接に合格していれば、人事としても会社の規定の中であなたを採用したいと考えているはずです。一時的な入社ボーナスを入社時に、あるいは2年間毎月分割して支払う、ということも可能性としてはあります。
回答のヒント
-
- 給与は範囲で提示する
- 類似ポジションのマーケットをリサーチする
- 面接に合格してから再度交渉する
Q: 5年後の自分をどのように考えていますか?
Q: Where do you see yourself in 5 years?
この質問は(1)候補者が自分のキャリア・プランに真剣に向き合っているか、(2)候補者が入社後、どのように貢献したいと考えているか(つまり採用ギャップはないか)を把握しようとしています。3つのポイントをお伝えします。
肩書の話は避ける
このポジションで入って2年後にはSupervisorになります、5年後にはManagerになります、といった入社してもいない会社での肩書の話しをすると、あなたが現実を踏まえずに想像する人だという印象を与えてしまうかもしれません。
2つのブロックで話す
5年をうまく説明するためには、最初の2〜3年と次の2〜3年という形で2つのブロックに分けて説明しましょう。まず、現職ではこういう仕事をしているという説明をして、転職後最初の2〜3年では何を達成したい、次の2〜3年では何を達成したい、という形で説明することによって、あなたがロジカルな人間だと理解してもらえるでしょう。
相手の立場で話す
あなたが提供できる価値を中心に説明しましょう。特に転職をして最初の2〜3年はジョブ・ディスクリプションに沿った内容で説明し、次の2〜3年は、担当範囲を拡大するストーリーが説明しやすいと思います。例えば、管理する顧客数、管理する部下の数、管理するロケーション数、別の関連する業務など、です。
回答のヒント
-
- この会社やポジションに特化した内容にしてください。
- 他の会社やポジションの話は避けましょう
- 答えを2〜3年単位のブロックで行いましょう
- 自分が何を得られるかよりも、何を与えられるかで話しましょう
Q: あなたのリーダーシップ・スタイルを説明してください。
Q: Please describe your leadership style.
非常にふんわりとした質問ですが、しっかりとした考えを持っていないと即座に答えにくいものです。うまく答えれるように3つのポイントを説明します。
自分のリーダーシップ・スタイルを持とう
リーダーは必ずしもマネジャーや上司である必要はありません。誰しもリーダーになれます。もし、リーダーシップという言葉に違和感があれば、あなたがどんな人であるかを理解できそうな言葉をいくつか探してみてください。チームワークを大切にする人でしょうか?あなたは信条を持っておりその信条にコミットしながら人にフェアである人でしょうか。あるいは、ゴールを明確に追い求める人でしょうか。
具体的に示す例を挙げてください。
どのようなリーダーか(ワークスタイルか)を一言で説明した後は、それを裏付ける説明をしましょう。なんらかの状況、問題、障害について話し、それに対して何をしたか、結果はどうだったかを順を追って説明してください。
インパクトでアピール
あなたが発揮したリーダーシップは、同僚、チーム、会社、外の誰かに対して、どのようなインパクトがあったのでしょうか? Collaboration(協同)があなたのリーダーシップ・スタイルであれば、それで成功した事例を示して、結果、どのようなインパクトを与えられたかを説明できるように考えてみましょう。
回答のヒント
-
- まずは、自分のリーダーシップ・スタイルを一言で表す
- 具体例を挙げて説明してみよう
- 他の人に与えたインパクトを説明してみよう
Q: 逆に、私への質問はありますか?
Q: Do you have any questions for me?
面接の最後でほぼ必ず聞かれるフレーズです。ここからが本当の勝負です。もしかしたら面接官の中であなたはボーダーラインにいる人かもしれません。この質問で気を抜いて適当な質問をすると、ボーダーライン上にいたあなたはボーダーラインの下に行く可能性があります。逆に、ボーダーラインの下と思われていても、この質問にうまく対処できれば、ボーダーラインの上に行く可能性だってあります。
逆質問に対しては、あなたが熱心で、知的で、応募している会社・ポジションに非常に興味を持っていることをアピールします。3つの答え方のポイントをご紹介します。
あなたの熱意を表現する
仕事に必要な資格を持っていることは不可欠ですが、その会社の製品やブランド、業界に対する情熱を示すことで、さらに印象を強化することができます。例えば、会社の製品について深堀りして質問したり、業界のトレンドについてどのような知見があるかを質問したりします。ここでの注意は、面接官の仕事や職務を理解した上で質問することです。係長、課長レベルの人に会社のM&A戦略を聞いても答えづらいかもしれません。相手のレベルにあった質問を行いましょう。
面接中の会話の一部を掘り下げる
面接中にメモを取り、仕事の内容やチーム、今後の課題など、さらに掘り下げたいことを聞いてみることも方法です。質問内容は、ランダムに何かを知りたい、というのではなく、話を聞いてみて、自分の仮定や前提条件から違った事実だったので気になって質問したい、というように論理性をアピールしましょう。
オファーを受け取った気持ちで質問する
すでに入社した気分で質問をすることによって、相手に熱意を伝えることができます。よくあるのが「どんなトレーニングが受けれますか」という質問ですが、この質問は逆効果になる場合があるので注意が必要です。仕事の経験があるなしに関わらず、自分で学び取ることができない人もと思われるリスクがあります。おすすめは、入社後、どのようなステーク・ホルダーがいて、どういう形でやり取りが行われるのか質問することや、カスタマーとのやり取りの中でもっとも難しい事例は何か、といった実際の業務を想定した質問を行うことです。
回答のヒント
-
- 必ず3〜5の質問を用意すること
- 積極的、論理的、関連性のある質問をする
- 熱意や興味を持っていることを示すため入社後の業務に関する質問をする
- 決まりきった質問や、給与や福利厚生に関する質問は避ける
行動面接で聞かれる質問
行動質問とは?
行動面接は、GAFAといったグローバル企業では積極的に採用されている面接手法です。この面接のアプローチでは、あなたの過去の行動(特定の状況)を質問することによって特定のコンピテンシー(能力)の有無を図ろうとします。
「〇〇という状況を説明してください」とオープンな質問になる場合がほとんどで、前職での具体的な経験を話すように求められます。したがって事前にある程度準備しておかないと、正直、答えるのはかなり困難です。
行動面接の質問例
ここでは、行動面接の質問の例をいくつか紹介します。
-
- あなたがお客様のフィードバックを求めた状況について教えてください。それはなぜですか。そこからどのように改善を進めましたか?お客様の反応はどうでしたか?
- 大きなミスをした時のことを教えてください。どのように対処しましたか?
- 自ら目標を設定し、達成した時のことを教えてください。
- 上司に相談せずにビジネス上の重要な決定を行った状況について説明してください。
- 十分なデータがないにも関わらず重要な決断をしなければならなかったことについて教えてください。どのように決断しましたか?その決断は結果正しかったでしょうか?
- 上司と意見が対立した時のことを教えてください。どのように解決しましたか?
- 期限が短く不可能に近いプロジェクトに取り組んだ時のことを教えてください。
- もっともつらかったフィードバックについて教えて下さい。
こうした質問に準備していないと、多くの人はうまく答えられないと思います。実は行動面接に効果的に対処できる方法があります。一つはSTARというメソッドを使うこと、もう一つは行動面接の質問を類型化し、いくつかの成功パターンを事前に準備しておくことです。
行動面接:つづき
行動面接の対処法については、以下の記事で紹介します。