米国公認会計士は外資系に有利?

外資系就職・転職にもっとも効果的な資格と言われる米国公認会計士(CPA)としてビッグ4と呼ばれる会計事務所で10年以上働いた経験から、ぶっちゃけどんな仕事ができるの?ということを解説します(もちろん私見)。

米国公認会計士(USCPA)とは?

USCPAは、米国の会計士資格です。あまり知られていませんが、科目ごとに受験可能であるため、学習が終わった科目から受験することも可能ですし、日本国内で受験可能な試験のため(試験日も自分で決めることができます)忙しい方でも無理なく受験することが可能です。

USCPAの試験では、会計や法律以外にも、ITやファイナンスといった幅広い分野から出題されるのも特徴。

出題も英語で行われることから、USCPAの取得を目指していく段階でグローバル人材(海外を相手に働ける人材)に必要なスキルが学べる資格としても近年人気が出ています。

USCPAの守備範囲

USCPA合格者の多くが外資系企業や会計事務所、コンサルティングファームへ転職されています。

USCPAはビジネスパーソンに必要なコアスキル(英語・会計・IT・法律・ファイナンス)が学べるうえ、国際資格として世界的に評価されます。

USCPAの独占業務に「監査」があります。

監査とは、企業の財務諸表がその財務状況や経営成績を適正に表示しているかどうかを、公正な立場の第三者である監査人(会計士)が判断し、意見を表明する一連の業務を指します。

米国系大手会計事務所では、日本に進出している米国系企業に対して、米国監査基準による監査業務も行いますし、アメリカや海外で上場する日本企業に対しても監査業務を行うため、日本の大手会計事務所からのニーズも急増しています。

USCPA取ったらぶっちゃけ儲かるの?

USCPAを取り立ててキャリアがあまりない方は、日本の会計士補と同じぐらいの年収で大手会計事務所に採用される場合が多いのではないかと推測します。

若くして合格すれば年収500万円ぐらいからスタートではないでしょうか。

日本の企業に初任給20万円で配属されることを考えれば、非常に良い待遇だと思います。

ただ、会計事務所より外資系企業のファイナンス部門で働く方が年収が高くなる場合があります。

ファイナンスの外資系ミドルキャリアになると、年収1000万円を超えてくる人は多いのではないでしょうか。

それはUSCPAだから、というより、ファイナンスのミドルキャリアを持っているから、という理由だと思います。

USCPAは転職には高いプラスではありますが、経験があればMustではないです。

USCPAはファイナンス・キャリアへのパスポートという考え方は良いと思います。

日本人がとって意味があるの?

あります。

USCPAはファイナンス・キャリアへのパスポートになります。

外資系ファイナンスへの入り口には最適です。

私のようにアメリカでも働けますし、ビザがおりやすくなります。

ただ、パスポートを持っていたからと言って、外資系では昇進できるとは限りません。あくまで実力と能力で判断となります。

最速でCPAを取る方法

専門学校に通うことが最速でCPAを取る方法とは限りません。

私自身、CPAの専門学校が日本にできた前後に勉強を始めましたので、いつも受験勉強や自分の将来に関して不安でした。

今のようにインターネットも普及してませんでしたので、本を読んだり知り合いに聞いたり図書館に行ったり、自分の足で情報を集めました。

今振り返ってみると、最速でCPAを取る方法は、自分がCPAを教えると思って真摯に学ぶことだと思います。

小手先の受験テクニックやCPAの予備校に通って合格しても良いと思いますが、なぜ資格試験に出てくる知識が必要なのかを考えないまま、この問題にはこの答えという脳死状態の合格生が生まれるだけだと思います。

資格の学校では教えてくれない資格の取り方、活かし方、キャリアの作り方について、ブログだけでは全てを伝えれないので、今後、別の方法で解説したいと思っています。

CPAについて個別の質問や知りたい点があれば、お問い合わせコーナーからお問い合わせをいただければ幸いです。

今後のブログ記事や別の方法でお伝えしていきたいと思います!

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