自分の強み（ストレングス）にフォーカスする理由
外資系企業に限らないと思いますが、自分の強みを知り、強みを武器に戦っていくことが成功の近道です。つまり、
１．強みを活かせば高いパフォーマンスを発揮できる
２．強みを知れば自分の能力が発揮できる職種や仕事が理解できる
３．弱みがあっても強みによって補完し成功することができる
また、就職や転職を含むキャリア開発において、必ず自分の強みを知らなければならない理由は何でしょうか？
１．キャリアを自分の強みややりたいことを軸に検討できる
２．自己アピールにおいて、強みをもとに「達成したこと」を語ることによって、ストーリーに説得力が増す
３．就職・転職の際の志望動機を明確に説明することができる
４．自分の長所と短所をうまく説明することができる
５．新しいキャリア（就職・転職）に進んだ後に後悔することが少ない、あるいは、自身を持ってキャリアを進めていくことができる。
ストレングス・テストを使う
まだ自己分析が終わっていない人のために、Gallup社の「クリフトンストレングス」（旧ストレングス・ファインダー）をお勧めします。
クリフトンストレングス・テストは、『 新版 ストレングス・ファインダー2.0』に記載されているものと同じものです。
このテストはあなたの強みを驚くほど鮮明に浮き彫りにします。
テストには数千円の投資と４０分ほど回答の時間が必要ですが、結果のレポートを見てもらえばその効果を実感するはずです。今後のキャリアを大きく左右することは間違いないので安い投資です。
ちなみにローカライズがイマイチで、日本語でテストの質問が出て来ますが、時々英語の意図を汲まなければわかりにくい質問があったり、サイトが完全に日本語化されていなかったりしますが、必要なレポートを得るには問題ありません。
ストレングス・テストを使ってみる
この投稿では、クリフトンストレングス・テストの受け方と私自身がテストを実施した結果、また、これを例にしてどのようにして就職・転職に使っていくかを具体的にお伝えします。
このリンクから「クリフトンストレングス」のページにいきます。
クリフトンストレングスを利用するには、従来同様、本を購入してアクセスコードを得る方法もありますが、最小の手間、時間、コストで自己分析レポートを得ることを優先して、オンラインでテストを購入します。
以下、「製品」の中から「テスト」を選んでください。
そうすると、上位資質（トップ５）を買うか、クリフトンストレングス３４を買うか、聞かれますので、上位資質（トップ５）を選んでください。今回は自分の一番の強みにフォーカスする、という目標を優先するため、トップ５の方がフォーカスしやすいと思います。もし、トップ５をやって、３４のプロファイルを見てみたくなった場合は、後日追加コストになりますが、テストをやり直すことなくフル・レポートを入手できます。
上位資質（トップ５）を選んで、カートに入れてチェックアウトに進みます。
本当に３４を購入しないのか？と再度誘われますが、そのまま無視して進みます。
購入が終わると、アクセスコードが発行され、そのコードを入れると、テスト実施可能になります。この後、約1時間のオンラインテストでは、177問の質問が示され、最も自分をよく表わしていると思うものを177回クリックするだけですので、それほど苦痛ではありません。ただ、20秒以内に回答しないと、問題がパス扱いになるので、自分をオープンにするためにも第一印象でぱぱっと回答するのが良いでしょう。
テストが終わると、自分の強みをもっとも強いものから５つ、４つの領域３４のプロファイルの中からシステムが選んでくれます。以下が、私の強み（Strength）のマップになります。
ストレングスのサマリーの表
結果のページから2種類のレポートが入手できます。一つは「ストレングス・インサイドガイド」、もう一つは「自分だけの特徴的な資質レポート」です。
どちらを使っても構いませんが、以下が上位資質（トップ５）にフォーカスした「ストレングス・インサイドガイド」のレポートへのダウンロード・リンクです。
発見した強みの活用方法
さて私の場合は、1. 目標志向 2. 達成欲 3. 親密性 4. 自己確信 5. 内省 という結果がでましたが、それらが他人に比べて優れている・劣っているというわけではなく、３４の資質の中で自分にとって最も特出した資質であるということです。
私の強みを１つ例に取って、それをどうやって今後のキャリア・プランに生かしていくのかを説明します。以下、少し長文ですが引用します。
親密性
共有する資質の説明
親密性という資質を持つ人は、他人との緊密な関係を楽しみます。目標達成のために友人と努力することから、大き な満足感を得ます。
独自の強みの洞察
あなたが卓越している点は?
あなたは本能的に、 一部の人から素晴らしいトレーナー、チューター、またはインストラクターであると思われている 可能性があります。 自分自身のことをそのような言葉で表現することがあります。 おそらくあなたは、 たまに、チーム メンバーに対する支援として、わかりにくいプログラムや規則、プロセス、概念、計算式、方針などを分析して、要点を まとめます。 生まれながらにして、あなたは、 野心、希望、意図をあなたと共有する人々を特定できることがあります。 強みによって、あなたは 個人の関心、背景、動機、願望、不安、仕事のスタイルが人によってさまざまであることを認 識しています。 すべての人のユニークな個性や好みを尊重しようと、おそらく努力するでしょう。 その人の望みを理解 することで、各人が成長するためにはどのようなタイプの支援、トレーニング、体験、協力関係、育成などが必要なの かを深く知ることができます。
若干日本語の翻訳がいまいちですが、内容にはほとんど問題ありません。
ポイントは、これはゴーストライターが作り上げた誰かの話ではなく、テストが炙り出してくれた私自身の強みということです。
これを利用しない手はありません。
例えば、次のキャリアを選ぶ時や、面接において自己アピールや強みを説明する場合、上記のレポートを活かして、次のようにまとめてみます。
「私は、他の人と良い関係を築きながらチームで一緒に目標を達成することに満足する性格のため、[例：チーム・リーダー]という仕事に大きなやりがいを感じます。チームが働きやすいようにするため、複雑なプログラムや規則、プロセス、概念、計算式、方針などを要点して、チームの生産性を高めることを心がけてきました。具体的には・・・・ また、私はチームメンバーの個性、強み、スタイルを大事にしながら、メンバーが成長するための支援を実施して来ました。具体的には・・・・ 」
ぜひ、クリフトンストレングス・テストを行って、自分の本当の強みに気づいてください。そうすれば、キャリアの方向性がきっと見えてきます。
