年収が高い人のリスニング・スキルとは

 

真のリスニングとは、あなたの考え方をガラリと変えてもいいぐらい相手の言っていることを聞き入れること - アランアルダ

リスニング・スキルはマネージャーの必須スキルのはずなのに、職務範囲には明確に書かれていません。

なぜでしょうか?

一つは当たり前にそれがないとマネジャーとして業務ができないから。

もう一つはそれが目に見えるものでなく、スキルを評価するのが難しいからです。

本当に聞いているとは

アイデアの共有、判断、フィードバック、コーチングはすべてマネージャーの日々の業務です。

こういったビジネスにおけるコミュニケーションにおいて、あなたは聞き上手でなければ部下と良い関係はできないでしょう。

聞き上手とは、、

他の人が言っていることを聞くこと

それだけではないんです。

本当に「聞く」というのは、

他の人が伝えたいことの真の意味を見出してあげること、またどのような想いを持って伝えてくれているかということを「聞く」ことです。

ビジネスにおいては、このことをアクティブ・リスニング といいます。

アクティブ・リスニングは、相手が言っていることを吸収・理解し、対応するという高いリスニング力を指します。

また、あなたのアクティブ・リスニングのスキルによって、業務に対するチームの貢献度や上司への信頼度合いが大きく左右されます。

つまり、チームのパフォーマンスが大きく影響されるのです。

チームメンバーは上司に理解されている、意見を聞き入れてくれている、尊重されているということを感じると、ミィーティングの場でより多くの意見が交わされたり、仕事に熱心になってくれたりと彼らのモチベーションアップにも繋がります。

 

アクティブ・リスニングに必要な4つのこと

1. 注意を払う!

スピーカー(発言者)に全力で注意を注いでください。

あなたの思考などは一旦置いといて、スピーカーに全ての注意を払ってください。

同じことを言っているように感じるかもしれませんが、あなたが言いたいことではなく、言われていることに注意を払ってください。

聞き入れている表し方の方法として非言語的行動(頭をうなずく、または眉を上げる)や、スピーカーの声や顔の表情の微妙な変化にも気づけるようにしましょう。

目標として相手が言った最後の文をリピートできるぐらい集中して聞きましょう。

これにより一言一句発言者のいった言葉に注意を注げます。

2. 「マルチタスク」の誘惑に負けるな

今日の夕食は何しよう、この前のテレビ面白かったな〜などと空想をするのをやめましょう。

気を散らすものを制限します。

パソコンや携帯電話などの通知なども消してあなたが発言者に完全に注意を払うことができるようにしましょう。

3. 決めつけと解決策を提案するのをやめる!

アクティブ・リスニングにはオープンマインドが必要です。

リスナーおよびリーダーとして、新しい発想にオープン(受け入れる姿勢)になりましょう。

即座に言われていることに同意または反対したり、聞いた内容をすぐに評価したりすべきではありません。

聞き上手な人は自分なりの見解を持っていても、判断を保留し、批判や主張をしたりしません。

あなたがあなたの意見を与える前に、まずは相手のアイデアと解決策を聞き出してみましょう。

80%聞く、話すのは残り20%、という割合を目指しましょう。

 

3. 沈黙しても良いんです!

気まずい沈黙などが発生した時に何か言いたいという衝動は抑えてください。

常に返信したり、コメントする必要はないのです。

対話の中での沈黙は、あなたの考えをまとめる機会でもあります。

もしどうしても沈黙が嫌なら、「今、何を考えているの?」と相手に尋ねるようにしましょう。

相手が質問に対して何を言うかによって、相手が本当に話し終えたかどうかを判断できます。

4. 相手の言ったことを繰り返そう!

相手の言ったことを繰り返すことも強力なリスニング・スキルです。

  • 「あなたが言ったことはこれで合っていますか?」と繰り返すことで、あなたが聞いた重要だと思ったポイントとマッチしているかどうか参照できます。そうすることでわからなかった部分や曖昧な部分を明確にすることが簡単にできます。
  • 「あなたが伝えたかったことは…ですね」と発言者が伝えたかったことをあなた自身の言葉で繰り返すことで、あなたが会話についていけている、理解していることを示すことができます。
  • 「その認識であっていますか?」と繰り返すことで、相手に考える時間を与えより明確な回答を導き出すことに役立ちます。 

聞いていないと思われるフレーズ

私たちが持っている固定概念はアクティブ・リスニングを難しくします。

早急な解決が必要な場合を除いて、聞き手には自分の考えからアドバイスをあげるのではなく、オープンエンド(答えが定まっていない)な質問をするように心がけましょう。

会話の中では以下のようなフレーズは避けましょう。

「私はあなたがすべきだと思います。。。」「ではあなたは。。。べきだと思います」(アドバイスをする)

「それはどうったことない。私が経験したことを聞いてください。。。」(ワンアップ=一方通行)

「あなたは最善を尽くしましたよ」(慰め)

「すごく私の経験を思い出します。」(あなたの過去の話をする)

「もう少しだよ。がんばれ。」(あしらい)

「かわいそうに」(哀れみ)

「それはいつ始まったの?」(尋問)

「電話したかったのですが、こんなことがあって、、」(自分の起こったことの説明)

「実際そうじゃないよね」(改訂)

まとめ

マネージャーのスキルを上げるためには、真に聞く力が大事です。

上記のようなNGフレーズに心当たりがある人は是非 アクティブ・リスニングを心がけてください。

また、信頼できる第三者のコンサルティングを受けることによって、客観的にリスニング・スキルを評価し、改善すべき点を効果的に見つけることができます。

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