チームのやる気を引き出す

 

やる気を引き出す

 

チームをリードする立場で、私は常にこの問題に直面しました。

チームが自発的に取り組んでくれない。

言われたこと以外は行動しようとしない。

仕事が単調でつまらない。

会社や組織には、既定のやり方や決まったルールがあり、チームを率いる者としてどこまでが自分の裁量でチームを動かすことができるか悩ましいところです。

結論を最初にお伝えすると、自分ができる最大限の範囲で、以下の4つの事項にフォーカスすれば、チームのモチベーションは自ずと上がります。

  • チームや個人の能力を認める
  • ビジョンと目標を共有する
  • 自律性を与える
  • コミュニケーションをしっかり取る

 

 

チームを認めてほめる

 

自分の努力が認められるとやる気がでますよね。

人間は大切にされていると感じるとき、より高いレベルでパフォーマンスを発揮したいという意欲が湧きます。

逆に高い給料をもらっていても、認められていなければやる気も失せます。

チームと個人の両方の成果を認めることを意識しましょう。

チーム全体が目標の達成に向けて貢献していることを讃えることは簡単ですが、チーム各メンバーの個々の独自性ある貢献を讃えることで、各個人が引き続き独自性を用いた強みを発揮することができます。

マネージャーは、従業員の個性が埋もれないように引き出し、よくできた仕事に対してはしっかりと認識して(褒めて)あげましょう。

「この前の発表、ポイントがしっかりしててすごくよかった!」

 

ビジョンと目標を共有する

壮大なビジョンである必要はなく、チームが存在するする理由にフォーカスして、シンプルで明確なチームビジョンを伝えることが重要です。

ビジョンが共有できているチームは、仕事にやりがいを持ち、責任を持って目標達成を目指し、チームへの帰属意識を強く持っています。

ビジョン:こうなりたい、という未来像、理想像

全社や部門のビジョンは当然ありますが、チームとしてのビジョンは持っていても良いのです。というか、持つべきです。

ビジョンに加えて、チームの目標も同様に重要です。

チームメンバーと協力して明確な目標を設定・共有するのがリーダーとしての仕事です。

明確な目標がないチームは、何に集中していけば良いかがわからないため、モチベーションを発揮するのが難しくなります。

私のおすすめは目標設定に従業員を参加させることです。

自分達で決めた目標であれば、参加意識も持てるし、チームでやりきろうという気になるものです。

自律性を与える

ある生産性向上に関するミーティングで、一人の新人マネージャーがチームのアサインメントに関して嘆いていました。

私のメンバーが新しいことに挑戦したいというから大事な報告書の作成にアサインしたのに、ドラフトの質が悪くて困っています。

大事な報告書を今月中に提出しなければならないのに、もう少し早く提出してくれれば助かったのに。

他のメンバーも通常業務で忙しく、ほとんど初めからやり直す羽目になってしまった。

任せても結局クオリティーは低いし、どういった仕事を任せるのが良いのでしょうか?

結局、このマネジャーはチームに任せることができず、自分で引き受けることが多かったと思います。チームも経常的に目標を達成できない状況に陥ってしまいました。

 

優秀なリーダーは、従業員のスキルとやる気に応じて、目標に対してどうやって進むか選択肢を与える(自律性を与える)ことによって、従業員から高いモチベーションを引き出します。

 

従業員に事細かく指示するのではなく、次のように聞いてみましょう。

「あなたはこのプロジェクトのどの部分をリードしたい(あるいはできる)と思いますか?」

「この結果を次の1か月で達成することがカスタマーにとって大切です。やり方は任せますので1か月で結果をだすことができそうですか?」

「不安要素はありますか?どの辺りでサポートが必要になりそうでしょうか?」

従業員にリーダーシップを取らせることで更に責任を感じ高いモチベーションにつながります。

 

明確なコミュニケーション

 コミュニケーションはチームのモチベーション向上に非常に大切です。

例えば、ゴールの共有について、「チームとしてそれぐらい知っていて欲しい」、とか、「すでにその目標は共有しましたよね」、ではなく、同じメッセージを何度も何度も繰り返して、従業員が自分のチームのゴールとして覚えるまで(布教活動だと思って)コミュニケーションを続けます。

また、以下のポイントを押さえたコミュニケーションを心がけてください。

  • 従業員が期待に応えた時、また期待を超えたときは、しっかり感謝の気持ちと従業員の存在の大切さ(価値)を伝えてください。
  • 自律性を育むには、明確かつ効果的にタスクを委任することが大切です。何をどう委任するのか手取り足取りではないが、分かりやすいガイドラインのようなものが求められています。
  • 時には複雑で戦略的な目標であっても、従業員にわかりやすく共有することが必要です。

 

まとめ

チームからやる気を引き出すのは簡単でありません。

  • チームや個人の能力を認めてあげましょう。
  • ビジョンと目標を共有しましょう。
  • 自律性を与えてあげましょう。
  • コミュニケーションをしっかり取りましょう。

 

同じ目標に向かって一緒に頑張ることができれば、チームとしての働きがいもアップします。

 

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