外資系で働くには英語力が必要?
外資系であっても日本語メインで生きていける会社もあります。
また、カスタマーやクライアントが日本人であると、英語より日本語の使用率の方が高くなります。
外資系で英語が必要な場面は以下の3つです。
- 資料やメールが英語で書かれている(Reading)
- 英語で資料などを提供しなければならない(Writing)
- 会議が英語で実施される(Speaking)
外資系企業とは、当たり前ですけど、日本で営業する外国の会社です。基本的に親会社の人は日本語が喋れません。
このため、現地(すなわち日本)で採用する人には親会社の母国語か英語を話すことを期待しますが、日本語を話せて、なおかつ親会社の母国語か英語を話せる人はそこまでいないだろうと理解はしています。
しかしながら、多くの外資系企業からすれば、現地(すなわち日本)で採用する人でも多少の英語は話せて当たり前と考えています。
なぜなら、外資系企業が進出するほとんどの国では英語を第二外国語として話せますし、たとえばインドにいくと優秀なバイリンガルのエンジニアが日本の同等の職種の半分あるいはそれ以下で雇うことができるからです。
外資系で英語力はどの程度必要?
必要とされる英語力は、会社の成熟度、ビジネスの性質、オペレーションの規模、役職あるいは所属する部門などによって変化します。
業務で英語の必要性 | 比較的高い | 比較的低い |
マーケット成熟度 | 日本に比較的最近進出 | 日本に根付いている |
ビジネスモデル | B to B | B to C |
オペレーションの規模 | 規模が小さい | 規模が大きい |
役職 | マネジャーやそれ以上 | スタッフ |
部門 | 内部管理 | 営業 |
英語を日常的にはさほど使わない場合でも、最低限、日常会話レベルの英語力は求められることが一般的です。
メールや資料を読むだけであれば、英語力が低くてもGoogle Translateなどを利用するとある程度生きていけると思います。
メールでやり取りができるラインとしてはTOEIC 700点あたりが目安ではないでしょうか。
また、英語を使った会議で海外とやり取りするには、TOEIC800点ぐらいではないでしょうか。
ただし、TOEICはコミュニケーション能力をはかるものではないので、たとえ800点あったとしても、英語の会議で自分のポジションについて主張を必要とする場面ではかなり苦労すると思われます。
逆に、ものすごい日本語なまりで文法もデタラメだけれど、相手に要点を納得させることができる日本人の方もたくさんいらっしゃいます。
英語ができる=効果的なコミュニケーションができるということではないので、TOEICが満点の人でも相手にポイントが伝わらないケースもあります。
これは、普通に、母国語同士の議論で伝わらないケースを考えてもらえば理解してもらえると思います。
給与やポジションを上げるには英語が必須
外資系で楽しく(?)あるいは少なくとも効果的に仕事をしていくには英語力を上げるしかありません。
バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役:横川 友樹、以下「当社」)は、同サイトの登録者の英語力および企業からのスカウトデー タをもとに、英語力が年収に与える影響について独自調査を行いました。
コロナ禍で英語の重要性が増している分析なのですが、興味深いのは例えば30代のビジネスレベルの英語を話せる人たちは、そうでない人たちと比べて年収が100万円も違います。また、年齢層が上がるにつれてそのギャップは広がっていきます。
外資系では年功序列や年齢に応じてポジションが上がっていくことはほぼありません(経験年数が増えて上がることはあると思います)。
このため、将来上のポジション・高い給料を目指すのであれば、特に外資系でキャリアをつけるためには、常に英語力を磨いていかなくてはなりません(上に行けば行くほど、英語力から英語でのコミュニケーション力に変わっていく)。
目標はFluent(ぺらぺら)レベル
人間、あまり高い目標をもってもモチベーションがわかないのですが、ここは思い切って生涯目標をFluent(ぺらぺら)レベルの英語力としてみる、というのが私の提案です。
前述したように外資系ではポジションに応じて給与レンジが設定されます。経験年数が上がれば昇給やキャリア・アップがしたくなります。20代のとき、30代のとき、40代のとき、50代のときにポジションが上がるにしたがって、そのレベルの英語力を得ている、というイメージでいれば、無理することなく5年〜10年単位でFluentにしていくことは可能です。
Fluentレベルといっても、ここは外国のチームと上手に議論できるレベルだとしておきましょう。数値目標が必要ならTOEICで900点とか高い目標を仮置きしてみましょう(コミュニケーション力はTOEICと必ずしも一致しません、あくまで目安です)。
あなたのTOEICの点数が700点でだったとして、900点は達成可能な目標なのでしょうか。仮に、あなたが30歳だとして、これを50歳までに達成するとします。そうするとあと20年で200点、1年あたりたった10点伸ばせば良い計算になります。
Googleで調べると短期間でTOEICを伸ばすやり方や英語が上達する方法がたくさんでています。
私のアドバイスは、
英語を勉強するのではなく楽しむことです。
苦しんで勉強する必要はまったくありません。
英語は勉強するものではなく慣れるものです。
英語が上達しない人は慣れるための時間が極端に少ないという理由がほとんどです。なので、英語に毎日触れる(特にアウトプットする)時間とそうした機会を作りましょう。
高い英語力を達成するには
私のオススメは
1.英語の生涯目標はネイティブ・レベル
2.短期目標は1年にTOIEIC10点アップでもよい
3.絶対英語は勉強しない → 習うのではなく慣れる
4.英語に慣れる時間を毎日作ろう
5.好きな英語の映画やドラマを暗記するまで見よう
私は昔、マイケル・ダグラスとチャーリー・シーン主演の映画「ウォールストリート」が大好きでセリフを覚えるまで見ました。英語の力が格段に上がります。これは本当にオススメです。
まとめ
外資系で働くには「一定の」英語力が必要となります。外資系で給与やポジションを上げるには英語が必須です。最初はポジションに見合った英語力でいいのです。Fluentを生涯目標して楽しんで英語に慣れる取り組みをしていきましょう。
どういう方法で効果的に英語力を上げることができるか、今後の投稿で紹介していきます。